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ムッシュー(その4) [フランスの思い出]

先日の選挙の結果を受け、某mixiで荒れております(笑)
民主党はさっそく外国人参政権を認める法案を出すそうですし、ダメ教師をふるいにかけるためにせっかく決まった教員免許更新制度も日教組に言われるまま廃止しようとするみたいです。今回、民主党に投票した人たちは、日教組や韓国民団が民主党の支持母体だということを知っていたのでしょうかね?
これから日本の国がどうなっていくのか本当に不安ですが、mixiで荒れているだけでは人格に破綻をきたしそうなので、バランスをとるため、久々にソネブロの方に戻って参りました(笑)。
もうね・・・笑いもないと、人生やってられませんよ・・・

てなわけで、ずっと放置したまんまのムッシューネタです。

ムッシューがルーアンに来て、ちょうど一ヶ月が経とうとしていたころ、ひょんなことから一緒にパリに2泊3日の小旅行をすることになりました。参加メンバーはご存じムッシューと美容師のOさん(男性)、「謎の女」U子さん、そして僕の総勢4名です。U子さんのことを「謎の女」と言うのは、本当にわけがわからないというか、その辺に落ちているものをやたらと拾うという理解不能の悪いクセがあって、僕の家に来るときにもよく、
「ねぇ、ねぇ、これ見て・・・拾ってきたの、カワイイでしょ?はい、これforetさんにプレゼントッ!」
と言いながら、でっかい落ち葉とか木の枝といった迷惑極まりないおみやげを持って来ていたからです。
(一度、何かの抜け殻みたいなのを持ち込んできたときにはさすがにキレました。)
まぁ彼女のことについても、いつか触れねばならぬというところなのですが、その話はおいておくとして、とにかくその4人でパリに出発です。

 僕はたまたまパリに知り合いがいたので、フランスに着いたときもいきなり留学先のルーアンには直行せず、その知人の家で1週間ほどパリの見物をしていました。OさんとU子さんも同じようにパリには数日滞在済みだったのですが、ムッシューは成田→ド・ゴール空港→サン・ラザール駅→ルーアンと、まるで「乗り換えナビ」に表示されていたかのようなムダのない動きでルーアンやってきたとのことなので今回の旅行が初めてのパリ見物です。

 お宿はポン・ヌフ近くの安い宿を予約。どうやらアラブ系の人が経営している感じのお宿だったのですが、どういうわけか部屋の壁には怪しげなギリシア風の絵が描かれていました。二人部屋を二つ予約していたので、まずは部屋割り。『U子さんと一緒というのは気をつかうし、ムッシューとは・・・』という思惑が脳内を駆け巡るまま、グーとパァで決めた結果、部屋割りは「foret&Oさん」「ムッシュー&U子」に・・・。U子さんを除く3人にとっては理想的な展開(笑)です。まぁでも、二人部屋を二つということは事前に話をしていて、U子さんも了承していたわけですから、ここは納得してもらわないといけませんな。

てなわけで無事(?)部屋割りもすんだので、まずはアール・エ・メティエにある中華街へオニバ!「せっかくパリにきて、いきなりメシ?しかも中華かいっ!」というつっこみの声も聞こえてきそうですが、何の迷いもなくメトロでGO!「高価なくせに味はいまいち」というパリの和食の店に行くほどリッチでない立場の僕たちにとって、中華料理というものは魅力があります(仕事のヤル気をなさではフランス人の上をいく中国人店員の無愛想な態度を差し引いても、です)。
 その中でもアール・エ・メティエの「温州なんとか(←名前は忘れましたw)」というお店は、ソルボンヌの大学院で学ぶ台湾人の友人に教えてもらった店で、パリに向かう列車の中で、その店の話をしたら3人とも「ぜひ行きたい!」ということだったので、宿にチェックインした後で真っ先に向かったというわけです。確かにみんなアジアの味に飢えてましたね。
 僕たちは牛肉を煮込んだようなのがトッピングされている麺と、日本で人気の皮パリパリ餃子とは真逆ともいえる団子のような皮の餃子を食べ大満足。まぁ今にして思えば大しておいしいものではなかったかもしれませんが、特にムッシューは大絶賛!。こういうところは本当に連れていき甲斐のある人です。

 店を後にした僕たちは、そのままボーブール通り(Rue Beaubourg)を南下。一路、ポンピドゥーを目指します。パリはぶらぶらと散歩をするのが素敵な街であることは確かなのですが、それは場所によりけりで、この道はとりたてて周りを見まわしながら歩くような通りでもなし。僕たちはくっちゃべりながら歩いていたのですが、そのうち「明日はどうしようか?」という話になり、即決で『各自自由行動』ということに(笑)。まぁ折角パリに来たのだからお互い自分が好きなところに行けばいいんじゃないのという結論です。僕は『ジュンク堂(パリにある日本書店)に行ってからオルセーにでも行こうかなぁ』と思いながら、ムッシューに「Mさんは明日どこか行きたいとこあるんですか?」と聞いてみました。するとムッシューは何の迷いもなく
「ギメ(美術館)です」とのお返事。

「えっ、ギメ?」と僕は思わず聞き返してしまいましたが、ギメ美術館をご存じの人はきっと僕と同じ反応をしたことでしょう。なぜならギメ美術館とは東洋美術を専門に扱っている美術館で、「パリに来るのは初めてです」という人間が真っ先に行きたいと言い出すとは考えられないような場所だったからです。

「前からぜひ行ってみたかったんですよー」とうれしそうに話すムッシューの話を聞きながら、僕は
『一体、この人にとってパリって何?』
と自問自答しつつ、
『まぁ日本から仏像持ってきて、お祀りしているような人だしなぁ・・・』
とムッシューの思考の整合性を自分の脳内で補完しているうちに、この人の行動を見届けたくなり、
「じゃあ、僕も一緒に行っていいですか?」
と言ってしまいました。虎穴に入らずんば虎児を得ずです。←なんのこっちゃ(笑)
「そうですか?じゃあ行きましょう!」とムッシューも快諾。明日の朝一番にギメに行くことが決定しました。

 その後、僕たちはポンピドゥー内の国立近代美術館を見学し、それからサン=シャペル、ノートルダム寺院と回りました。しかしムッシューはこれらの超有名スポットにはあまり興味を示さず。特にノートルダム寺院では入って5分くらいで「あぁ、ダメだ。もう早く出たくなってきた。」とまで言い出す始末。異教徒の信仰の場に足を踏み入れたことに対して、ご自分の神々からお叱りでも受けていたのでしょうか。しまいには「僕、先に出て、出口のところで待ってます」と言って、そそくさと退散してしまいました。ムッシュー自身がというよりも、キリストの方が「悪霊退散!」・・・じゃなかった、「悪魔よ去れ!」と退けたのかもしれません(笑)。僕たちは「ほんまにもー、わけがわからん人ですね」とあきれながら苦笑いするしかありませんでした。

《続く》
(今回はあんまりネタがありませんでした・・・)
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コメント 4

Bonheur

foretさん、ご無沙汰しております~!久々に更新されていたのですね。
ネタがない?!ネタのタネを振りまいて、次回へ引っ張っていらっしゃるではないですか~。
ムッシュー、本当になぜフランスに来たのでしょうね?
そしてそんなムッシューが気になるからムッシューについていくというforetさんも面白いです!
続き、楽しみにしていますよ!
by Bonheur (2009-09-15 21:22) 

foret

★Bonheurさん、ご無沙汰です
So-netのblogの方は最近あまり書こうという気持ちになれなかったのですが、また帰ってきてしまいました(笑)
ムッシュー、本当に謎ですよね。
今でもよくわかんなかったりします。
早く続きが書けるようにがんばります(←無責任w)
by foret (2009-09-16 23:43) 

TaekoLovesParis

ムッシュー、相変わらずユニークですね。何が飛び出すかわからない
面白さです。5体の神仏から毎日パワーをいただいてるムッシューは、
ノートルダムに入ると、パワーが落ちちゃうんですね。ギメ美とは渋い選択ですが、ギメ美で何が起こるのでしょうか?

<その辺に落ちているものをやたらと拾うという>U子さんにも興味
ありです。


by TaekoLovesParis (2009-10-08 23:23) 

foret

Taekoさん、こんにちは

ムッシューはルーアンの美術館に一緒に入ったときも
宗教画のあたりで同じことを言い出し、
僕を含めた同行の者たちを閉口させたことがあります。
U子さんは今思い出したのですが、
空豆の皮でカピカピになったのを、これまた道で拾って
僕の家に持ち込もうとしたこともありましたよ。
by foret (2009-10-12 02:58) 

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