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ムッシュー(その3) [フランスの思い出]

いきなりですが謝らせていただきます・・・

日本、アメリカに勝利!!!
いやー、前回のブログで「侍ジャパン」というネーミングにケチつけた途端
随分とたくましいチームになってくれました。
一時の感情におされて失礼なことを申し上げ、失礼いたしました。
ここに深くお詫びいたします。

しかし僕の場合、こういうのって多いんですよ・・・
北京オリンピックに絡む長野の聖火リレーで、出発地点となった善光寺に対して、「せんとくん」をネタに批判する動画をつくって(いい年して、何やってんだろ)、某動画サイトにアップした翌日、その善光寺が出発地点を返上してくれたのです。
ちなみに僕がつくったその動画は自分でも信じられないくらいのアクセスとコメントをいただき、正直ビビってしまいました(笑)

こうなったら、もう「SAMURAI JAPAN」でも「SHOGUN JAPAN」でも「NINJA JAPAN」でも「GEISHA JAPAN」でも「SUSHI JAPAN」でも、『こう呼べ!』と言われたら何とでも呼ばせてもらいます。

それにしても日本チームの呼び方って、
長島ジャパン(アテネ五輪)→ジャパン(前回WBC)→星野ジャパン(北京五輪)ときて、なにゆえ「原ジャパン」ではなく「ジャパン」になったのでしょう?(原さん、ちょっと気の毒)
舞台が米国だけに、負けたときに「ハラキリジャパン」と揶揄されるのを恐れたのかと穿った見方すらしていましたが・・・。まぁ、しかしもうそんなことはどーでもいいです。
あとはもう決勝戦で悔いのない戦いをしてもらえれば十分ですよ・・・

と言いたいところなのですが、相手はまた
テーハミングッ!(ドドンガドンドン)かよ・・・
振り返ってみると、今大会の日本の相手って
中国→韓国韓国→キューバ→韓国→キューバ→韓国→米国→韓国、って、どんだけー
もーうんざりって感じですね。
なんか勝っても負けてもあまりいい気分になれなさそう・・・。
日本が負けたら、国をあげて「マンセー!」「列島制圧!」などとこちらが気分悪くなるような騒ぎ方をするし、下手に日本が勝ったりすれば、「恥ずかしい勝利」「真の王者は韓国」「韓国が負けて残念とのアメリカ市民の声」「謝罪と賠償を要求するニダ」などと言うんでしょ、どうせ・・・
そして最後はなぜか北朝鮮から報復のミサイルが・・・
ムキーッ!!![むかっ(怒り)]

テロ朝の呆道ステーションでは、
「番組に小学5年生の女の子からファックスが届きました。『あす日本が勝ったら、日本の旗と韓国の旗とを2本、マウンドに立ててほしい』と・・・。こういう気持ち、大切にしたいですね」
「教えられますね-」
という話をしていたそうですが、アホかっ!
マウンドに旗を立てること自体が本来ダメなんだよっ!
お子様ランチじゃあるまいし・・・
(ちなみに報道ステーションはFAX番号非公開なんですけど・・・また捏造?)

いかん・・・落ち着け・・・
深呼吸、深呼吸・・・

まぁ、そんなことはおいといて・・・
前回、『次はMさんとのパリ旅行の話』という予告をしていたのですが、その話を始める前にひとつ説明をしておかなければいけないことがありました。
ということで、今回は・・・


さて、『外国語を身につけるのに一番良い方法は?』と尋ねられたら、ほとんどの人が、
「その国に行って生活をする」、特に「(ホームステイなど)一般家庭の中に入って学ぶ」というようなのをイメージするでしょう。僕もそう思い、フランス到着直後はルーアンの語学学校でホームステイ先を紹介してもらい、ルーアン郊外にある家庭にステイすることにしました。

みなさんは『ホームステイ』なんていうと、ステイ先の家族にまるで家族の一員であるかのように温かく迎えられ、帰国の日には、その家族と共に過ごした思い出が走馬燈のように頭の中を駆け抜け、もう泣けて泣けてしょうがないといったのを想像するのかもしれませんが(ウルルンの見すぎ)、僕の知る限り、フランスのホームステイでそういう話を聞いたことがほとんどありません。というか皆無に近かったです。

何を隠そう、僕なんてね。あてがわれた家庭は母と娘の二人暮らしとのことでしたが、娘は僕がルーアン到着時にはイタリアに長期バカンスに出かけていて留守。そして母の方は、僕が到着して二週間後に、これまたバカンスということで家を出て行き、フランス到着後2週間で、僕はよそ様の家で一人暮らし(『留守番』ともいう)をすることになったのです。(ホームステイの意味なし)。まぁここでコアな話をしてもどうかとは思うのですが、滞在許可証をとるのにムチャクチャ苦労したんですよ、なんせこんな状態だったもんでねっ!(思い出すと腹がたってきました・・・)

結局、その後しばらくは一人暮らし。家にいる時はテレビを見てもさっぱりわけがわからないので、比較的理解しやすいCMばかりを見る毎日。
『ちくしょー、もう本編始まっちゃったじゃねぇか・・・えーっと、CMやってるチャンネルはと・・・』みたいな状態(笑)です。

ひと月ほどして、「女子大生」ということで正直ちょっと期待もしていた娘がやっと帰ってきてくれたのですが、身長デカすぎ!僕で身長が173cmあるんですが、その僕が見上げるくらいの身長でした(180cmくらいあったと思う)。
しかも何回言っても、僕の名前を覚えないし・・・ていうかあまり覚える気が感じられませんでした。
(結局、最後まで「こー」と呼ばれてましたよ・・・。犬かっ![犬]

結局、その家には6ヶ月ほどいたのですが、僕がその家を離れるときにも、娘はフィレンツェへとバカンスに出かけており、誰に見送られることなく、きちんと家の戸締まりをした後、家の扉わきの秘密スペースに鍵を隠してその家を去ったのです(トホホ・・・)

てな状態で散々だったのですが、基本的に日本からくる語学留学生はホームステイする人が多かったように思います。中にはオーペア(ベビーシッター)としてがんばっている人もいましたが、いきなりアパートで一人暮らしという人はほとんどいませんでした。
そんな中、我がムッシュー(Mさん)はいきなりアパートで一人暮らしというのを聞いて俄然興味を持ち、ある日、家をおじゃますることになりました。
待ち合わせの場所(どこかのコテ)でMさんと落ち合い、いざお宅訪問!
奥に通され、Mさんのくつろぎスペースの部屋に入ると、そこには豪華とは言えないものの暖炉があり、そしてその上には・・・・

なんと5体の神仏のお姿が!

「Mさん、これって・・・」
一瞬、僕の脳裏に『やばいとこに来てしもたっ!』という思いが錯綜しましたが、とりあえずMさんに尋ねてみると
「あっ、それね。日本から持ってきました。」とMさん。
日本から持ってきたって、そりゃそうでしょ。そういうことではなく、なんで持ってきたのかが知りたいところだと思っていると、
「いやー、毎日拝んでやらないとうるさいんですよー」と再びMさん。
「うるさいって・・・(???)」
「ここにいるのはね、みな相当なパワーを持っている神様ばっかりなんですよ。僕がパワーを持っているのもね、みんなこの神様たちのおかげなんですよ。でもそのかわり、ちゃんと拝まないと大変なことになるんですよ。」
「大変なことって、どういうことですか?」
「いやー、とにかく大変なことですよ」

Mさんにそう言われ、わけがわからないなりにその神様のお姿を見てみると、中には日本のお寺でも見かけるような像がある一方で、昔、世界史の教科書に出ていたシヴァ神のようなのや、ゾウの頭をした神様もいて、なんとも恐ろしそうな様子です。
ていうか、そんな神様以上に、Mさん。アナタ、ヤバイんじゃないですか???

Mさんによると、一日2回は拝んでいるとのこと。何が起こるのかは教えてもらえませんでしたが、とにかく怒らせたらコワイと何度も言われました。また素人が下手に手を出したら、とんでもないことになるから気をつけろとの忠告もいただきました。(やらないって・・・)

僕は小一時間ほどMさん宅におじゃましてから、おいとましたのですが、何ともいえぬ気分でした。とにかくMさん宅訪問でわかったことは
・Mさんは想像していた以上に変わった人だということ。
・Mさんのパワーの源はお家に祭られている神様たちのおかげ。
・その神様たちをおこらせたらエライことになる。

ということでした。

僕のクラスにいた韓国人の女の子に「イレ・ビザール(あの人、変)」と言われるその時まで、あと2週間の出来事でした。今夜もご覧頂きありがとうございました。(by松平アナ)
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c-d-m

sasimi japanってのはどうですかね。
sukiyaki japanってのもアメリカでウケそうですけど。
個人的にはmanpuku japanがいいなぁ。
どっかの胡散臭い日本料理屋の外国名みたいで怪しさ満載で^^
samuraiはもう居ないので絶滅品種の動物の名前みたいに感じます。
「貴公子」殿下の続き、楽しみです。(爆)
by c-d-m (2009-03-24 21:57) 

foret

★c-d-mさん

「侍ジャパン」ってこれからも頻繁に使われそうですね。
サッカーの「侍ブルー」はコケちゃいましたが(笑)、
やっぱり勝っちゃうとそれなりにもてはやされちゃうわけで・・・
関西人の僕としては、Maido Japan,Ookini Japanなどは国際親善に役立ちそうだし、相手を威圧するならNaniyutennenware Japanとかがお勧めです(笑)
by foret (2009-03-25 03:14) 

てんとうむし

どうしよう、もうどこをコメントしていいのかわからないくらい楽しませていただきました♡
ミサイルこわいですね~、お子様ランチ・マウンドみたかったですね~、ホームステイってお留守番のことだったんですね~、暖炉の上の仏様拝んでみたいですね~(笑)
manpuku japanには、もう参りましたが(爆)
Naniyutennenware Japanには日の丸じゃなく白旗あげちゃいます♪
by てんとうむし (2009-03-25 23:53) 

foret

★てんとうむしさん

正直言って、フランスのホームスティって、空き部屋を利用した小遣い稼ぎに近いものを感じました。僕一人がとんでもないハズレくじをひいたのかなと思っていましたが、いろいろ聞いてみると、どこのスティ先でもそれなりにあったみたいです。
もちろんそうでないケースもちらほら聞くには聞いたのですがね。
暖炉の上の仏様にはホント、びっくりというか衝撃受けましたよ・・・
何から解き明かしていいのかわからないくらいでした。
by foret (2009-03-26 01:07) 

Bonheur

とても濃い記事で、私もてんとうむしさんと同じく、どこにコメントしたらいいのかわからなくなりました(笑)
ホント、なぜ「原ジャパン」ではなかったのでしょうね。確かに原さん、ちょっとかわいそうかも。
Mさん・・・。Mさんはなぜフランスを選んだのでしょう。インドやタイのほうがよかったのでは。。
by Bonheur (2009-03-27 00:04) 

foret

★Bonheurさん
>Mさんはなぜフランスを選んだのでしょう。インドやタイのほうがよかったのでは。。
その思いはこれから書こうと思っているパリ旅行で触れようと思っているのですが・・・
本当に不思議な人でした、Mさん。
by foret (2009-03-27 02:51) 

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